ありのままを君に
「…まだ彼女って
決まってないじゃん、
ね?」
気をつかって声を
かけてくれるゆっちゃん。
でも先輩が彼女とかなんでもない人と
手を繋ぐような人じゃないっていうのは
皆知ってる。
「早川!どーゆーこと?
彼女できたの?」
3年の先輩だ。
全学年の人から人気がある先輩。
もちろん同級生からも、だよね。
「彼女つくらないって
言ってなかった??」
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ゆっちゃんは私に気を使って
そのまま黙って一緒に帰ってくれた。
あたしがどれだけ先輩のこと
好きだったか知ってるから。
「ゆっちゃん、
どっか寄らない?」
あたしたちは帰り道にある
マックに寄った。
無言で適当にドリンクを買って、
あたし達は無言で座った。
あたしの顔を覗き込んだ
ゆっちゃんが言った。
「杏那、辛かったら
言っていいんだよ?」
ゆっちゃんは
気を使ってくれてる。
ゆっちゃんの優しさが
本当に心に染みてくる。
「…ゆっちゃん、
あたし決めた」
「ん?」
あたしは周りの子よりも
何百倍も気持ちは強い。
だから
「あたし、先輩を絶対に
奪って見せる!!」
諦めない。
絶対。