ありのままを君に
「先輩を奪う、って
どうやって?」
あたしは鞄からノートを
広げて、表紙に文字を
書きなぐった。
「〝先輩を彼女から奪って
見せよう作戦ノート〟?
超まんまじゃん」
「聞いて?あたしの
とっておきの作戦を!」
ノートを広げて、
シャーペンで書きなぐる。
「1、先輩の彼女を
徹底的に知る、?」
「そう!、ゆっちゃん
これから予定ある?」
「特にないけど..」
あたしはゆっちゃんの手をひいて、
ある場所へ走って向かった。
その場所とは、先輩の家。
前先輩を眺めながら帰っていたら
自然とここについてしまった事がある。
「ストーカーかよ」
ここで待ってれば
きっと先輩と彼女が来る。
「そこで先輩の彼女の
姿を写メで撮りー…」
携帯を準備したときだった。