極甘ミルクティー
思い出の味
「唯花、あのさぁ…」
呆れた顔で声をかけてくる愛美ちゃん。
「だって翔くんが悪いんだもん」
そう言って私が頬を膨らませると、愛美ちゃんは両手でパチンて叩いた。
「………いったぁー…」
そして涙目になる私を、はぁと溜息をついて見つめる。
「意地張りすぎ。中野先輩が浮気したわけでもないんだし」
「いや!あれは立派な浮気だよ!」
私の怒っている理由は、数分前に遡る。
…思い出すだけでイライラするよ。
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