極甘ミルクティー



「…で?俺が何だよ」



澄み切った空、そよそよ気持ちいい風。

目の前には…不機嫌な翔くん。





「だからっ…今日も素敵……痛ぁっ!」

言い終わらないうちに、おでこにデコピン。




「………何でデコピンすんのぉ…」

痛さに涙目になる私を見て、翔くんは少し微笑んだ。


…えっ!………S…!?



「真面目に答えないからだろ?」


「私はいつも大真面…ッ!」

言いかけたところで、言葉を止めた。




「……翔くん…、顔近い…」


顔の距離は10㎝というとこだろうか。



至近距離で目が合って、心臓がドキリと音をたてる。






その間にもどんどんと顔が近づいてきて、

唇が触れるまであと5㎝というところで私は目を閉じた。



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