【続】婚約者は旦那様♪
「隆之くん、どうしたの?こんなとこで…」



普通ならこんなとこ通らないのに…




「優羽に伝えたいことがあるんだ」



そう言う隆之くんの目は
あの夏祭りの時みたいにすごく真剣だった。












「優羽。俺らが付き合ってた頃のこと覚えてる?」




ドキンッ!



隆之くんの言葉に胸が鳴る。




「うん・・・」



隆之くんとの思い出は、楽しかったのもたくさんあるけど・・・

やっぱりつらいことのほうが多い気がする。





「あの時の俺は…
傷ついている優羽にどう接したらいいかわからなくて、別れるしかないって思ってた」




うん…。わかってたよ。
隆之くんも悩んでいたこと。


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