【続】婚約者は旦那様♪
「俺のこと知ってんだ。上野 隆之」


達也の口元は笑っていたが目は…笑っていない。



なんで2人ともお互いの名前知っているの…?






元カレと夫--




あまりにも難しい状況に、私は何を言えばいいか思いつかない。




「そりゃあ、有名ですから」


隆之くんも達也と同じような表情になる。





「ふ~ん・・・。で、なんで俺がいるの知ってて優羽に告ったわけ?」


達也の鋭い視線が真っ直ぐ隆之くんに向けられる。




「別に。俺の本当の気持ちを伝えただけだけど?」


隆之くんはそれにも一歩も引かない。




「人の女に手出すつもりか?」



『人の女』って…なんか恥ずかしくなる。



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