【続】婚約者は旦那様♪
「…そっちこそ無理やり結婚したんじゃないのかよ…」


グッと隆之くんは拳に力を入れた。




無理やり・・・?



「た、隆之くん!無理やりなんかじゃ…」


「知ってる!」



隆之くんの大きな声に少しビクッとなる。




こんな姿…初めて見た。




「お互いの気持ちで結婚したのも知ってる。

でも、“婚約”がなかったら…結婚もしてなかったんじゃないのか?」



「そ、それは・・・」



否定できない。


もし婚約がなかったら、私達話すこともなかったかもしれなかったから。





「それに…あんたは、ただ優羽を“結婚”ていう鎖で縛りたかっただけだろ」



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