【続】婚約者は旦那様♪
「あっ、優羽ちゃんが出迎えてくれたじゃん。達也」
「うるせ」
――今、会いたいなって思った人が目の前にいるんだもん。
・・・・すごく不機嫌な顔になってるけど…
「将也。やっぱ俺…」
「いいじゃん。何事も経験だろ?」
隣にいる将也くんは面白そうに笑っている。
「…どうぞ。こちらへ」
私は苦笑いになりながら2人を席に案内した。
ドッドッドッ…
脈がすごく速い。
さっきまで、どうともなかったのに達也に見られただけですごく緊張する。
「優羽ちゃん、すごく似合うね」
将也くんは席につくと開口一番爽やかな笑顔で言ってくれた。