【続】婚約者は旦那様♪
「・・・ねぇ、達也。
---私……もう駄目なの」
私は下を向いたまま、ギュッと達也の服を握った。
まるで、子供が行かないでって言うように…
「ごめんね。傷つけて…」
ポタッ…と涙が達也の服に落ちた。
やっぱり駄目だ。
あんなに泣かないようにしていたのに…
想いが・・・・涙が止まらない。
「私、最低だよね。達也が1番好きなのに…なのに…」
「優羽…」
私は涙をこらえて、達也を見上げた。
「もう迷わないよ。
私は--達也を愛してる」
達也は目を見開いたまま私を見ている。
こんなに傷つけなきゃわからなかった気持ち。