【続】婚約者は旦那様♪
当たり前だけど、智和さんはいつもと全く違う。


笑顔はなく、ただ冷静に立っている。





「紗幸、千亜希も元気そうじゃな」



「はい」



「じい様もおかわりなく」


紗幸さんと千亜希さんも1礼した。




ゆっくりと確実に1歩1歩、
進んでくる。







そして…とうとう達也の前で立ち止った。




「久しぶりじゃな、達也」



「はい、じい様」




ドキ…ドキ…と心臓が高鳴る。





「…で、こやつがお前の嫁か?」


ギロッと鋭い目が私の全身を突き刺した。


自然にピンっと背筋が伸びる




近くで見ると、さっき以上に迫力も威厳もある。


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