【続】婚約者は旦那様♪
嬉しいのに喜べない
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「はい、はい。2人のノロケはそれで十分だから」
目の前の莉奈が呆れたように首を振った。
「もうッ・・・・ノロケじゃないよ」
私はジュースに手を伸ばした。
源一郎様と出会った日から数日が経った。
何かあるんじゃないかって覚悟してたけど、あれから音沙汰なし。
あの日が嘘だったみたいに平穏。
今は莉奈と大学のカフェテラスにいる。
あんなこと言ったけど、やっぱり不安で…
莉奈に話を聞いてもらっていた。
「まぁ、最後の話は置いといて…。
その…源一郎様だっけ?
まさか、そんなラスボス的な人がいるとは…。
本条くんの家って本当にすごいのね」