【続】婚約者は旦那様♪
「ど、どうして源一郎様が…」
あんなに頑張っているのに…
楽しそうに、それでいて真剣にしている千亜希さんに辞めろって…
「みっともないって。カメラマンなんて…
本条の人間がやるもんじゃないって」
そのあまりの悲しげな声に
私は顔をあげることができなかった---
「・・・・そっか。
千亜希、そんなこと言われたのか」
その日の夜、達也に千亜希さんのことを話した。
千亜希さん、あの後いつも通りに振舞っていたけど…
やっぱり傷ついているみたいで
見ていて痛々しかった。
「本当に辞めちゃうのかな…?仕事」