【続】婚約者は旦那様♪
「源一郎…様」
忘れられるはずがない。
こんな…声だけで体が震えるような声なんて…
『ほっほっほ。よくわかったのぅ』
そう言う源一郎様は以前とは
違って、愉快な声。
「どうして私の携帯に…」
でも私は気を抜けない。
どうして源一郎様が私なんかに直接電話をしてきたの?
『・・・・千亜希のことは聞いたか?』
えっ…?
千亜希さん??
「どうして千亜希さんのことが…」
『千亜希には今の仕事を辞めてもらう』
「っ!!な、なんで-…」
『君のせいだよ、村上 優羽』
源一郎様の言葉が頭の中で響く。