【続】婚約者は旦那様♪
私は何も知らなかった--
ううん、本当は知っててけど
達也たちの優しさに甘えて見て見ぬ振りをしていたんだ。
みんなの苦労も、悲しみも…
もう--
立ち止ってるわけにはいかない。
そう思ったら心は軽くなって、気づいたら走り出した。
そして先生に早退することを伝え、ある人に電話をした。
『プルル…プルル・・・・・はい?』
「あ、もしもし。千亜希さんですか?」
『優羽…ちゃん?』
かけた相手は千亜希さん。
心なしか元気がない。