【続】婚約者は旦那様♪
真っ向勝負!!
「――失礼します」
私は正座で一礼した。
目の前には、まぎれもなく異彩なオーラを放つ源一郎様。
何も言わず、ただ私を一瞥した。
たったそれだけなのにまた逃げ出したくなる。
そんなんじゃ…ダメだよね。
私は、スッと源一郎様の前に座った。
と当時に障子が閉まった。
これでとうとう私と源一郎様との2人っきり。
今、この空間に“音”は何もない。
ただあるのはさっきよりも重い空気だけ。
「…フンッ。意外じゃったかな」
そう先に口を開いたのは源一郎様。