【続】婚約者は旦那様♪
「“つゆり”さんは・・・
俺の祖母で親父の母親で・・・
そして--
じぃ様が長い人生の中で、もっとも愛した女性」
達也は私の目の前に目線をやった。
私達の前には大きな、お墓。
ここにつゆりさんが眠っている――
「ばぁ様はもともと体が弱かったらしくて、俺が小さい頃に亡くなったんだ」
達也も線香に火をつけ、手を合わせた。
源一郎様が本条組を継いですぐにつゆりさんと出会ったらしい。
人に、特に女性には全く心を開かなかった源一郎様が初めて心を開いたのがつゆりさん。
でも、世間の目や組などの困難があって、2人は苦労した。