【続】婚約者は旦那様♪
「…っ!」
滅多に驚かない達也も立ち止る。
そこには--
「あ♪おかえりなさい!優羽ちゃん」
千亜希さんと
「なんだ。達也も一緒だったのか」
「おかえり。2人とも」
智和さんと紗幸さん。
そして・・・
「源一郎‥様」
…幻覚じゃない。
目の前にリビングの大きなテーブルに腰をかけている源一郎様がいる。
源一郎様はまったく私達のほうを見ず、お茶を飲んでいた。
認めてくれたとはいえ、簡単に気持ちは和らがない。
達也も私の雰囲気を察してくれたのか私の前に立った。