【続】婚約者は旦那様♪
「っ!
り、莉奈!私、ここまでどうやってきたの?!」
「ゆ、優羽!動いちゃ駄目だよ!」
もし救急車で運ばれたら達也に体調不良なのがバレてしまう。
そんなことしたら…!
莉奈は焦る私を再び寝かせて、苦笑した。
「…焦らないで。救急車は呼んでない。
門の近くだったからタクシーを拾って来たの。
大変だったんだからね」
「そっ、か……」
ホッと安心してしまった。
「優羽・・・‥」
「失礼します」
扉がノックされたかと思ったら女医さんと看護婦さんが入って来た。
「こんにちは。本条 優羽さん」
「こ、こんにちは…」