【続】婚約者は旦那様♪


「・・・・まだ十週目ですし、“もしも”のときはまだ間に合います。
ただあなたの体を傷つけることになりますし、こちら側としては薦めたくありません」



「そう、ですか・・・」




“もしも”がやけに強く聞こえた。


先生としたら、やっぱり嫌なんだろうな。






「本条さんはまだ若いですし学生さんです。
悩むのはわかりますが私達が精一杯サポートします。
だから・・よく考えてください」


そう言って先生と看護婦さんは部屋を出ていった。











静かになった病室。



正直、私は放心状態だった。



今、1番起こってほしくなかった現実を突きつけられてしまった。


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