【続】婚約者は旦那様♪
そう言って隆之くんは大学の校舎に入って行った。



私は頭の整理が出来ない。



「それにしても驚いたよね!」


隣に莉奈がやってきた。



「まさか同じ大学だなんて予想もしてなかったよ」


「私も…」



私もまたあの人に会えるなんて…












「……ねぇ、今の人誰?」







突然の声に私は後ろに振り返った。



「達也…」


いつからそこにいたの…?



「さっきの男、親しそうに話してたけど知り合い?」


達也は私達のほうに近づいてくる。



「えっと…」


私は気まずくて目線をずらした。



「……帰るぞ」


達也は不機嫌な顔と声で私の手を引っ張って歩きだした。



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