【続】婚約者は旦那様♪
「ちょっ…ちょっと…!」


いきなりどうしたのよ!



私の制止も気にとめず歩き続ける。


莉奈のほうを見ると苦笑いで手をふっていた。



私は莉奈に何も出来ずに達也について行った。




達也… 怒ってる――?



家に帰って部屋に入るとベッドに座らされた。


達也は相変わらず不機嫌なまま私の前に座る。



「優羽…話してくれる?」


達也は私を見つめた。



「あっ、あの人はね…
上野 隆之(ウエノ タカユキ)くんっていって小・中学校が同じだったんだ。

高校が別でそれっきりだったんだけど、さっき久しぶりに会ったの」



――嘘は言ってない…


だけど1つ言ってないことがある…



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