【続】婚約者は旦那様♪
よかったぁ!



「でも何ですぐに言ってくれなかったんだよ?」



「だって…なにかわかんないけど達也にがっかりされるかもって思っちゃって…」



元カレとか特に言いたくなかった。



「……もしかして、まだあいつのことが好きなの?」



達也の手が止まって真顔で私の目を見た。



「そんなことない!」


私は首を振った。



「確かに…昔は好きだったけど今は達也だけだから!」



これも本当の気持ち。

達也が1番だよ…



「なら、それでいいから」


達也が優しい顔つきになった。



「優羽が俺のことを好きならいいんだ。大事なのは“未来”だから」



「達也…」


目じりがブワッと熱くなって涙が一筋流れた。



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