【続】婚約者は旦那様♪
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「お~い、達也!」


後ろから将也の声が聞こえた。



「おぉ。今行く!それじゃあ…」


俺は桃井と別れようとした。



「本条くん!」


桃井が俺を呼びとめた。



「優羽のこと、泣かせないでね。今の優羽には本条くんしかいないから…」



「-あぁ」


そう返事をすると桃井は安心した顔つきになった。





わかってる。


今のは優羽の“過去”


どうしようが、そこに俺は存在できない。



俺たちに大切なのは“未来”だってことぐらい。



大丈夫。







ただ…この話を聞いて俺の中に『嫉妬心』という黒いものが少し芽生えてしまった。



今は小さいこの感情が後々に俺と優羽の“すれ違い”に繋がるとは、このときは予想しなかった。




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