【続】婚約者は旦那様♪
「あっ…」



隆之くんの声で私は思い出から覚めた。



目の前には隆之くんの顔。



あれから何年も時間が経ったのに…


懐かしき記憶が嫌でも蘇ってしまった。



「ううん、何にもないの。こうやって話すのは久しぶりだなって思って」



別れてからは、ほとんど話さなかったから。



「そうだよな~」



隆之くんはにゃははっと笑う。



「あっ!私、莉奈待たせてるから行くね」



あれから結構時間経ったから早く行かなきゃ。



私は時計を見て走りだそうとしたら--












「待って!優羽!」






隆之くんに腕をつかまれた。



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