【続】婚約者は旦那様♪
いつもなら開口一番にでも聞きそうなのにどうして…?




「聞いてなかったの?」



「いや。聞いてた」



ますます私はわからなくなる。



達也は私の頬に手を添えた。


「本当は会話終わるまで待ってるつもりだったけど、あいつが優羽に触れたの見たら我慢できなかった」


達也に触れらている頬が少し熱くなる。



ほんと…不意打ちだよ。


そんな少し困った顔でも私をドキドキさせるなんて…



「…なぁ、優羽」


達也が私の髪をクルクル指に絡ませてきた。




「それ、自分で着た?」


達也は私の浴衣に目を落とす。




「ううん。千亜希さんが選んでくれて着せてもらったの」



変…じゃないかな?



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