レンズと僕と彼女の奇妙な関係
プロローグ
僕の名前は神谷耕作(かみやこうさく)大学二年で自分で言うのもなんだけと、ごく、平凡な普通の学生だったのだけど・・


まぁ、少なからず2週間前まではそう思っていた。


ただし、これを話している現在は、少し状況が違うのだ。
それはなんというか、生まれて初めての彼女が出来たからであり・・

可愛い彼女である。


彼女は今どき珍しい、染めていない綺麗な黒髪のオカッパ頭で、眼鏡を掛けている小柄な感じの子。


趣味で漫画を書いている、少し内気の少女で、彼氏の僕から言っても綺麗な可愛い子ではある。


ただ、少し普通の女の子と違う部分があるのだ・・


オタクではあるが、そんなに毛嫌いする程の、例えばカフェで何時間もドリンクバーで集団で居座り、アニメのキャラ台詞を大声でなりきりで話したりするタイプでは無く(偏ったイメージだけど)


暴力的というわけでも、異常に性欲が強いというわけでもないのだが――


ただ一つ、眼鏡に対してかなり固執するのだ――


それは異常ともいえるくらい。


そう彼女は眼鏡オタクであったのだ。
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