届かない想い
記憶
春…――
それは桜が舞う季節。
2年前、私…―
立堀美穂(タツボリミホ)は、夢と希望…
そして、少しの不安を抱えて、この学校に入学した。
あの時の気持ちも今では消え失せ、
その当時『新入生』と呼ばれてあた呼び名も、
今ではもう『受験生』という呼び名に変わってしまった。
はぁ~
今年でとうとう受験生になっちゃった。
月日が経つのは本当に早い。
そう思い、私は、クラス表が貼られているであろう、廊下まで行くことにした。