届かない想い


「…おはよう。…こんなに人がいるのに見に行けないよー…。」


そう、私は、振り向きながら言った。


「でも、早く見に行こうよ!
私も今来たばかりだからまだ見てないし…
一緒に見に行こう!」


そう言って、私の腕を掴んで前に進む嘉那。



そして、私は、引っ張られながら“うん”と小さく頷いた。



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