その先にあるもの…



なのに、今回担当になった私は、そんなお姉さんたちと正反対で、綺麗でもないし、スタイルもよくない、地味な女。



なんか、自分で言ってて悲しくなってきたけど…



そんな私が、榎本先生の担当になったのは本当に不思議で…



三島編集長に問い詰めてみると、



「ん〜、三城だったら上手く榎本と付き合えると思ってな。」



なんて意味の分からない返答をされてしまった。



『あの、よく意味が・・・』



「まぁ、何事も経験だ。」



そう言って席を立つ。



今年40歳になる、三島編集長。



でも、若々しい編集長は40歳には見えないくらいカッコいい人。



それでもって、仕事ができる人だから、男性社員には慕われ、女性社員にはモテる。



「なっ、楓。何も聞かずに頼むよ?おじさんの頼みだ。」



私の横を通り過ぎる時に囁いていった編集長。



『分かったよ、由貴兄…』



< 2 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop