!俺様詐欺!
彩夏‥


元気そうに
振る舞ってたけど、

まだ目が腫れてたし
やっぱり元気なかったな…


でも
そりゃあそうだよね。



屋上閉じ込められるわ、

親は呼び出されるわ、

あの女共停学になるわ‥


そりゃあ疲れるわ(汗)







「おいっ、行くぞ!」

「あ‥うんっ」


私は舜の自転車に乗る。


すると舜は、
ゆっくり自転車を
こぎだした。


















「なぁ‥」

「ん??」


自転車を走らして
しばらく経った時、

舜が静かに口を開いた。







「‥悪かったな。」

「なにが?」


「……手。
ケガさせちまって‥」


舜は声を枯らして言う。




「そんなっ、なんで舜が謝んの!?悪いのはアイツらだし‥」

「いや、そうなんだけど‥」


また
舜は声を枯らして言った。






舜‥

私と彩夏が自分たちのことで
こんな目にあったから、

気にしてんのかな?


きっと‥
智もそうだよね…

.
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