!俺様詐欺!
私は携帯の光を照らしながら、
舜の隣にしゃがみ込んだ。




シュボッ


ライターで花火に火をつける舜。




シュ――

パチパチパチ‥


花火から一気に
きれいな火花が散る。





「わぁ‥きれい〜」

「ほら。お前もやれよ」


舜が数本の花火を
私に差し出した。




「うんっ♪」


私は子供に戻ったようにはしゃぎ、

舜と笑いながら花火を楽しんだ。



大量に買った花火は
あっという間になくなり、

残るのは線香花火だけに
なってしまった・・・







「舜!どっちが長く火を消さないでいられるか競争ねっ」

「‥ん。」

.
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