キミが居た病院
第0章 プロローグ
浅い眠りの中で、ふと目が覚める。
何か夢を見ていた様な気がするが、ぼんやりとしか思い出せない。
ベッドの左にある、カントリー調のサイドチェストの上に置かれた時計に目をやると、ちょうど七時を指している。
少し寒気がしたので上体を起こして窓のほうを見ると、淡いピンクのカーテンが風で揺れていた。
そして、眩しすぎるほどの陽射しが部屋全体を明るくしてくれていた。