キミが居た病院
第五章 懐かしきその胸
いつの間にか眠りについたのだろう―。目が覚めると朝だった。
例の夢を見たかどうかは自信が無かった。
見た様な気もするし、見なかった気もする。
それから、秋人と毎日の様にメールをし、毎日お見舞いに来てくれた。
お昼から一緒に居る時もあれば夕方からの時もあるが、優香は満足だった。
むしろ申し訳ないと思っていたのだが、秋人は気にしないでほしいと言っていた。
「オレが好きでやってる事だしさー! 迷惑だったらさりげなく言って」
などと笑いながら言ってくれるので甘えてしまっていたのだ。