キミが居た病院
優香は耳を疑った。
ピッタリと言い当てられたので、返す言葉に困ってしまう。
「はははっ。なんで分かったのって言いたそうな顔をしてるね」
「うん! うん!」
まさにその通りと言わんばかりに優香は首を何度も縦に振る。
「いつも優香の傍にいたからなんでも知ってるよ。守護霊なんて綺麗なもんじゃないけど、守りたいからね」
「なんでも?」
「もちろん。――あ、いつもって言ってもさすがに四六時中はいないけどね」
それを聞いて優香はほっとしてしまった。
いくら大好きな父親でも、こっちは年頃の女の子なのでお風呂とかトイレとか困るものがある。