キミが居た病院
第六章 悪夢、再び

 ――気が付いた時にはやはりベッドの中だった。

 そして、一筋の涙が頬を伝っている。

「パパ……また会いたいよ」


 ふと窓を見ると、眠る前よりか雨が強く降っていた。

 窓を打ち付ける雨や風の音が、なぜか優香の心を不安にさせる。

 ――ブーッ、ブーッ、ブーッ

 もしやと思い、携帯を手に取ると秋人からの電話だった。


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