キミが居た病院

「そ! 段々強くなってるから次は確実に入れないって。だから次が来たら……」

 秋人はあえて続きを言わなかったが、優香には分かった。

 きっと、次にあの夢の中に入った時が最後なのだろう。

 二度とこっちの世界に戻る事は不可能だ。

 そう考えたら急に恐怖や不安が優香を襲う。

「大丈夫。優香なら出来る。それにオレも力貸すし!」

「頑張るね……」


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