キミが居た病院

「遅くなってごめんな?」

「いいの……それより……重かったでしょ」

 なんの事か分からなかったようで、きょとんとしていたが、分かったらしく笑っている。

「別に? っつーかいつもの事だし」


「えっ?」

 やはり、毎回運んでくれたのは秋人だったようだ。

「それより、本当よく頑張ったな!」

「もう……パパには逢えないのかな」


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