キミが居た病院

「ケチ! ってか……なんか、ほわ~んってする」

「へ!?」

 訳が分からないといった顔で秋人が吹き出した。

「笑いすぎ! なんかね、凄い暖かいの。心が。そんで凄く眠い……」

「そろそろだな」

「んー、何が?」

 とっても眠いせいか、舌がうまく回らない。

 目も一生懸命開けているが、閉じたほうが断然ラクだ。


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