キミが居た病院
第十二章 キミからの贈り物

「ん……」

 ふと目を開け、辺りを見回すと秋人は居なくなっていた。

 物音がする方を見ると、美沙が何かを記入していた。

「イトちゃん……今何時?」

「えっ!?」

 声を掛けられた美沙は、急に話し掛けられてビックリしたのか、目を真ん丸くしている。

 いや、それだけじゃない。

 開いた口が塞がらないのだ。


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