キミが居た病院
それから美沙に連れられ、自分の部屋に帰るまで、ずっと泣いたままだった。
どんなに泣いても、涙は枯れる事を知らない。
――泣き疲れて、いつの間にか眠ってしまった様だ。
目が覚めた時にはもう外は真っ暗になっていた。
ふと、ベッドサイドテーブルに置かれた携帯が気になり、手に取った時、優香はびっくりしてしまった。
いくつかあるストラップのうち、知らないストラップが一つ、紛れ込んでいたのだ。
まじまじと見た時、また涙が溢れてきた。