キミが居た病院
「ふふふっ。ごめんね。もう少しで朝ご飯届運ばれると思うけど、残さず食べてね?」
「いつも食べてるじゃんっ! 入院食って味付けが濃すぎなくて好きー」
「偉いね~。それじゃぁ、お昼の回診になったらまた来るからね」
「うん……」
「いい子にしててね」
「子供じゃないってのー!!」
美沙は笑いながら手を振り、扉をゆっくりと閉めた。
先ほどまでの楽しい空気が一変し、なんとも重い空気になってしまった。