24年の恋~願いよとどけ~
台風の次の日の朝はとても晴れていた。でも外は台風のせいで大荒れ。ゴミ箱はあっちこっちに飛んで、自転車は倒れていた。でもそんな光景が、私の目にはすごく綺麗に
うつった。学校が開き、私と祐は教室に入った。祐は疲れていたようですぐに眠ってしまった。あの時、祐はずっと腕枕をしてくれていて自分は寝ていなかったのだろう。
私は祐の寝顔を見て、ずっとこんな日が続くことを心の中で深く祈った。その半面。私の中では真美の事、アキのことがひっかかっていた。でも、臆病な私は祐を好きなこと
認めることできずに、みんなの前では認めていなかった。私たちは毎日一緒にいたので、たちまちみんなの噂になった。二人はつきあっているといわれ、私はきっぱり否定を
した。
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