ありがとう・・・カイン
「君は出来るのに出来ないと言った。自分に自信がなく不安でね。いつだって君はそうだった。自分に自信がつくまで行動をしない。君はプライドの高い人間だからね。失敗したくないんだろう?・・・人間は実にくだらないね」
カインは空を見た。
荏原もつられて空を見る。
しかし何も見当たらなかった。
カインは少し間をおいて話を続けた。
「でも、君は“出来ない”といいつつコソコソと勉強をしたね。本を買ってね。」
カインは荏原と目を合わせた。
荏原は無表情だった。
「そして、しばらく立つと、君の入った会社は将棋で有名な会社だということが分かった。
目の前にいる上司たちは、県でもトップクラスの選手だということもね。
そのトップクラスの上司は5人はいたよね?
そして、君は上司の将棋を見るたびに、将棋の感覚を思い出し奮えていたね。
すごい人達に出会ったと。すごい将棋だと。そして思ってたはずだ、自分もやりたいとね。
でも・・、言い出せなかった。一回誘いを断った身だからね。それに恥ずかしかったんだろう?」
カインは空を見たあとに、荏原を見下すように言った。
「失敗することが・・・」
カインは空を見た。
荏原もつられて空を見る。
しかし何も見当たらなかった。
カインは少し間をおいて話を続けた。
「でも、君は“出来ない”といいつつコソコソと勉強をしたね。本を買ってね。」
カインは荏原と目を合わせた。
荏原は無表情だった。
「そして、しばらく立つと、君の入った会社は将棋で有名な会社だということが分かった。
目の前にいる上司たちは、県でもトップクラスの選手だということもね。
そのトップクラスの上司は5人はいたよね?
そして、君は上司の将棋を見るたびに、将棋の感覚を思い出し奮えていたね。
すごい人達に出会ったと。すごい将棋だと。そして思ってたはずだ、自分もやりたいとね。
でも・・、言い出せなかった。一回誘いを断った身だからね。それに恥ずかしかったんだろう?」
カインは空を見たあとに、荏原を見下すように言った。
「失敗することが・・・」