好き☆といいたい
アキラくんの真っ赤になった顔を見たような…。

あ、ちょっと待って。
アキラくんがどんどん先に行ってしまう。

私は無我夢中で走って、背中に飛びついた。
「まいも!まいもアキラくんが好きですぅ!」

秋風がススキを渡り、カサカサと乾いた音をたてた。白い波が踊る。

「まい、声大きすぎ。」

チャリこぐおばさんがこちらを見て、フフッと笑う。

こうして、まいの両思いの恋物語が始まった。
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