マスカラ〜年下男子の甘い秘密〜[完]
あまり他のフロアに足を運ばない私がウロウロしているのが珍しいのか
ニッと口元だけ笑っている
『ちょっと…』
さすがに噂話から逃げて来ましたとは言えず下を向いていると

「…ふぅん。暇そうだな、ちょっと付き合え」

手に持っているジッポを見せながら喫煙ルームを指差した

真人先輩にスーツの首のあたりを掴まれズルズルと引きずられる

『あっ、ちょっ!待っ、わぁ!』
…最近こんなのばっかり

強引に喫煙ルームまで文字通り引きずられながら小さくため息をついた
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