マスカラ〜年下男子の甘い秘密〜[完]
「昔は素直で可愛いかったのに」
懐かしそうに言う先輩の靴先を見つめていると

「いつのまにこんな頑固ちゃんになっちゃったかね」

小さく笑いながら俯いたままの私の頭をポンポンと撫でた

「まだ引きずってんのか」
元カレと別れた時普通にしてたのに真人先輩だけ小さな変化に気がついてくれて話を聞いてくれた

『そんなわけないです』
ニコリと笑って顔を上げると悲しそうな先輩の表情に胸が痛んだ
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