マスカラ〜年下男子の甘い秘密〜［完］

｢んむぅ…｣

『んむ…じゃないし…
ちょっと､私降りますから…気をつけてくださいね
スリとか痴漢とか…痴漢はないか､痴女?』

小さな声で一人､ぶつぶつ言っていると酔っ払いが目を開けた

｢ククッ､スリも痴漢も嫌だから｣
目元を押さえて肩を震わせて笑っている

『何よ…』
笑うとアヒル口が可愛い…

｢お姉さん面白い｣
笑いを押さえてﾆｯｺﾘ笑っている酔っ払い


『それはどうも…｡さようなら』
眉を寄せて席を立つ
酔っ払いの前を通ってドアの前まで移動した