マスカラ〜年下男子の甘い秘密〜[完]
「野口さんと同じ会社なんだよ、会った事もあるけど気付かなかった?」
冷えた指先を暖めるように両手で包んでくれる蓮に首を横に振る事しか出来なかった
「寒いね、帰ろっか」
手を引かれて駅に入ると何も話さずに電車が来るのを待った
いつもの駅まで電車に揺られて一緒に降りると蓮が
「寒くない?」
と自分のマフラーを巻いてくれた
『蓮が寒いでしょ…』
見上げて言うと、私の手をギュッと握って
「平気」と笑った
冷えた指先を暖めるように両手で包んでくれる蓮に首を横に振る事しか出来なかった
「寒いね、帰ろっか」
手を引かれて駅に入ると何も話さずに電車が来るのを待った
いつもの駅まで電車に揺られて一緒に降りると蓮が
「寒くない?」
と自分のマフラーを巻いてくれた
『蓮が寒いでしょ…』
見上げて言うと、私の手をギュッと握って
「平気」と笑った