マスカラ〜年下男子の甘い秘密〜［完］

最終章〜新しい朝に向けて

『蓮…』
緊張して喉から声がうまく出てくれない

でもまだ言ってない
私の気持ち、蓮への想い
言わなくちゃ、もうごまかしきれないもの…

『ま、待って！』
やっとマトモにでた声は思ったより大きくて…

道を歩いていた蓮が立ち止まった

一歩ずつ歩いて蓮のところに行く

重いって言われても構わないから…伝えたい

『蓮…』
震える足を進めてやっと蓮の前に立った