マスカラ〜年下男子の甘い秘密〜[完]
「これ、ないと家に入れないでしょ?」
振り返ると酔っ払いが見覚えのあるキーケースをプラプラと振っていた

バッとバックの外ポケットを手探りで探った

『…最低』
無表情で酔っ払いを見据える

「勘違いしないで、落ちそうになってたから。電車降りた時からだよ?気づかなかったの?」

『…』
表情を崩さず見ていると

「信じてないね、良いけど。
明日休みだし、鍵を持ってるのは俺だし?お姉さんを泣き顔にしちゃう彼の話を聞いてあげるから行こ?
…ってかここどこ?」

街灯が続く駅前の道をキョロキョロと見ている




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